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《ネタバレ》 主役二人の演技は良くて、でもレッドメインは『博士と彼女のセオリー』同様、自慢の芸をどうよとばかりに見せられてる感じかな。アリシア・ヴィキャンデルは最初は美人な奥さんなのに最後には男前なヒロインになっておりました。
かなり使っているであろう筈だけど殆どCG臭のしない20世紀初頭のヨーロッパの風景も味わい深い世界でした。 さて、私は幸か不幸かアイナー&リリーの心理は理解できる側の人間なので(あ、別にカミングアウトしてる訳じゃなくてアッチの方はあくまでノーマルなのですが)、中盤までは楽しめました。自分の中にあるその存在を意識する、その存在が大きくなってゆく、その葛藤の描写が重ねられて。 でも、後半で性転換手術の話になると内的な発展性が無くなって単純に二極の話になっていってしまうので(男と女と、っていう)ちょっと白けてしまった感じで。ラストにわざわざ字幕で念押しまでちゃってくれちゃって、これは性同一性障害の話ですよ、ジェンダーの話ですよ、っていう明確化されたモノへと結論付けられてしまって、いやそこはもう少し優しく繊細に丁寧にそして曖昧に描いておいてくださいよ、って。ソレをワリと通俗的に単純化されちゃったなぁ、という感じ。 結局はソレを外側の(ある種の好奇や憐みの)視点から描いた映画なんだなぁ、って。ここら辺が限界なのかなぁ。 【あにやん🌈】さん [映画館(字幕)] 6点(2016-04-11 23:14:27)
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