| 作品情報
レビュー情報
《ネタバレ》 このところ、映画を見てはモンクばっかり言ってるヤツ、みたいになっちゃっててねぇ。
この映画こそ、面白かった感動した泣いた楽しかったってポジティブなワードで溢れてくれたらいいのだけどねぇ・・・ 役者さんは皆さん、良かったです。 映像もキレイでした。 以上、ポジティブな表現ができるのはそれくらい。 「4回泣けます」ってこの映画のキャッチフレーズだけど、一度も泣けねーですよ。 タイムトラベルモノってことで、この物語独自のルールがあるのだけど、そのルールがあまりに多過ぎて、もうフツーの感覚な部分が少なくなっちゃってるのね。しかも、そのルールは矛盾や疑問がいっぱい。物語を都合よく運ぶためのルールによって固められた世界。 そういうものだと割り切れ、って点が多過ぎて、ドラマがどうこう言う以前の問題という感じ。 「過去は変えられない」って事は過去に介入できない、つまり飛んでる間のみで完結すると思うじゃん、平行世界の泡のような時間だって。ところがそこからモノを持ってきたり、そこに居た人間の記憶が更新されたりしちゃうわけ。それ、過去変更可能じゃね? しかも最後のエピソードは起源消失してるし。未来って名前を付けた元の人間が存在しないわよね? 4回泣けます、というのは描かれる4つのエピソードそれぞれのことを指しているのでしょうけど、まず最初のエピソードは軽くて、これ泣けるの?という感じ。 次の2つのエピソードはそれなりにドラマティックだけど、肝心のルールが逆にジャマをしてしまってるっていう。 そして、もっとも重要な最後のエピソードは、ルールによる仕掛けがメインになってしまっていて、そこに色々な疑問が生じてしまうので、映画がこちらを置いて一方的に酔っているような感じ。大仰な音楽がそれに輪をかけて、アタシ一体何を見せられてるの?みたいな。 タイムトラベルものって色々あるけど、これは独自ルールをあまりに大量に盛り込みすぎて、シンプルな感動を疎外しまくっちゃったように思うわ。雰囲気だけでSFとか作るもんじゃないわね。 ホラまたモンクばっかり。 【あにやん🌈】さん [映画館(邦画)] 4点(2018-11-01 19:45:47)(良:1票)
あにやん🌈 さんの 最近のクチコミ・感想
|