関心領域 の あにやん‍🌈 さんのクチコミ・感想

Menu
 > 作品
 > カ行
 > 関心領域
 > あにやん‍🌈さんのレビュー
関心領域 の あにやん‍🌈 さんのクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 関心領域
製作国,ポーランド,
上映時間105分
劇場公開日 2024-05-24
ジャンルドラマ,戦争もの,歴史もの,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》  知識を求められる映画で、映像を見て音声を聴いて、そこで何が起きているのか、何故そうなっているのかが知識無しでは何も伝わってこない、それ単体では意味不明な映画ではあるの。ドキュメンタリーのようにただ事象を淡々と描いているばかりで、一部タッチの全く異なった不思議な映像が挿入される部分以外はそれが何を言っているのか説明するように描いてはいないのね。
 でも私たちはそれが何か知ってる。その塀の向こうで何が行われていたのか、その会話の中の発明がなんのためか、その会議で語られる数字がなんの事を語っているのか、その毛皮のコートが、歯が、沢山の靴が・・・そして恐怖するの。

 その一家の日常は凄まじい異常の中に成立していて、だけどそれを異常だと感じていない、正常だと信じてるのね。それは自分たちとはほぼ無関係なことだから。その日常にちらりちらりと入り込んでくる影をヒステリックに否定し自分の理想から決して外れない妻のかたくなな姿勢は恐ろしく見えながら、でも今の人々の写し鏡でもあって。

 現在進行形のイスラエルのパレスチナに対するジェノサイドはナチスの再現のようだしイスラエルに与するアメリカはバイデンを選ぶも地獄、トランプを選ぶも地獄、その二択のみの地獄。裏金をため込む自民党の犯罪者集団を罰せず知らんぷりをし、日本政府も東京都知事も弱者を切り捨て、ネトウヨは差別を是とし、それでもとりあえず日常は続く、のかな?って。

 あの一家のほんの数年後は果たしてどうなったのかしら?

 この映画とか『デデデデ』とか、朝日新聞に寄せられた相談に対する野沢直子氏のクソみたいな回答とかそれを持ち上げるクソみたいな朝日新聞の記者とか(ここら辺いちいち説明する余裕はないので調べてね)、次期都知事候補の小池都知事を持ち上げ蓮舫氏をサゲて偏向しまくるマスコミとか近々に符号する事象がぐるぐるしちゃってもうクラクラしちゃってるわ。
 じゃあアタシは何ができるの?ってとりあえずこうしてネット上に文章を残すこと、それはできるのよね。

 この映画はスクリーンの向こう側だけで完結してはいないの。
あにやん‍🌈さん [映画館(字幕)] 7点(2024-05-29 16:58:11)
あにやん‍🌈 さんの 最近のクチコミ・感想
投稿日付邦題コメント平均点
2024-09-16ラストマイル6レビュー6.21点
2024-09-07エイリアン:ロムルス5レビュー6.26点
2024-08-31きみの色9レビュー9.00点
2024-08-21フォールガイ4レビュー5.71点
2024-08-13劇場総集編ぼっち・ざ・ろっく! Re:Re:6レビュー7.00点
2024-08-02インサイド・ヘッド28レビュー6.57点
2024-07-25デッドプール&ウルヴァリン5レビュー5.41点
2024-07-18ルックバック6レビュー7.67点
2024-06-20劇場版 SPY×FAMILY CODE: White5レビュー5.64点
2024-06-20劇場総集編ぼっち・ざ・ろっく! Re:6レビュー6.66点
関心領域のレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS