シベールの日曜日 の ひのと さんのクチコミ・感想

Menu
 > 作品
 > シ行
 > シベールの日曜日
 > ひのとさんのレビュー
シベールの日曜日 の ひのと さんのクチコミ・感想
作品情報
レビュー情報
《ネタバレ》 この作品を知ったのは村上龍の小説「ラブ&ポップ」で、それ以来何年も観る手段もなく恋焦がれていたのだけれど、今年に入って深夜のBSでやっと観られた時は感慨深かった。きっと、主人公はベトナムの少女の目に焼かれた時点でもうどこかで決定的に死んでいた。そして記憶を失った後で少女と出会い過ごした日々は、予め前提された断罪までの脆弱なモラトリアムのように思えた。モノクロの枯木立ち、少女の可憐さ、主人公の笑顔。ガラスの上を歩くような危うく繊細な幸せの日々。全てが美しい。私にはこの物語は、与えられたモラトリアムの中で足掻きつつも、贖い切れなかった“贖罪の物語”のように思えた。
ひのとさん 9点(2004-03-15 12:43:21)
ひのと さんの 最近のクチコミ・感想
投稿日付邦題コメント平均点
2008-04-22300 <スリーハンドレッド>4レビュー6.07点
2006-12-03アワーミュージック7レビュー7.27点
2006-07-14隣人13号7レビュー5.46点
2006-06-08ショーン・オブ・ザ・デッド6レビュー7.17点
2006-06-08レプリコーン2レビュー3.00点
2006-06-03LOVELY RITA7レビュー5.00点
2006-06-03ケイナ2レビュー2.85点
2006-06-03EUREKA ユリイカ6レビュー6.05点
2006-05-15mute ミュート(2001)7レビュー5.66点
2006-05-15美しき冒険旅行9レビュー6.50点
シベールの日曜日のレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS