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タモリに洗脳され、“ミュージカルを誇りを持って拒否する”という根拠のない矜持を持ち続けて来たけれど、あの有名な極悪監督による、“映画史上最も悲惨なミュージカル映画”を観て、「何だよ、素晴らしいじゃねえかよ、ミュージカル!」と簡単にその矜持を捨て去った。アレ以降、ミュージカル映画は偏見なく観ている。この作品は“最後の華麗なミュージカル”と言われるだけあって、驚く位に直球でオーソドックスで「これこそがミュージカル!」的な自信と尊大さに溢れている。そこが好みの別れるところだと思うけれど、私はその不遜なまでの王道っぷりが素直に好き。枝葉ではなく、幹で勝負している感じ。繊細さはないけれど、華麗で力がある。良い意味でも悪い意味でも、今となってはなかなか観ることの出来ない、ミュージカル映画らしいミュージカル映画。
【ひのと】さん 8点(2004-07-25 20:39:49)(良:1票)
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