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《ネタバレ》 私はまったくといっていいほど楽しめませんでした。↓の「ジャスミン」さんのご感想と同感です。「人類が生殖能力を喪失」という設定自体は斬新で、まずそこに観る者の期待が寄せられるわけですが、ただそれだけで終わっており、何らの掘り下げもみられません。その後の展開も、主人公が状況に追われて、ただただ逃げ延びているだけで、ラストもキーを「トゥモロー号」に無事に届けて終わりという、いってみればそれだけのストーリー。そもそも、どうして必死になって逃げないといけないのかが、さっぱりわかりませんでした(子どもができることは超貴重なのだから、ほんとうなら政府が、いや世界が全力で守ってくれるはずではないのか? たとえ不法移民であっても)。
生殖能力喪失という設定は、いわば現在の少子化を極端に表現したものといえるでしょう。であれば、ただ数人の人間たちが逃亡劇を繰り広げるだけではなく、社会や国レベルの、もっと大きなスケールの話にならないと不自然ではないでしょうか。私には、映像がいくら素晴らしくても、物語が弱くてはどうしようもないという典型例にしか見えませんでした。ということで2点也しか差し上げられません。映画館では観客がわずか8人で、イヤな予感はしたのですが……(苦笑)。 【delft-Q】さん [映画館(字幕)] 2点(2006-12-15 10:40:32)(良:2票)
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