劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [新編] 叛逆の物語 の delft-Q さんのクチコミ・感想

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劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [新編] 叛逆の物語 の delft-Q さんのクチコミ・感想
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《ネタバレ》 「壮大な構想のもとにつくられた旧作を超える傑作」という見方と「新作を強制的に求められ、もはや制作者自身が物語を見失っている迷作」という見方のどちらでも見ることができそうな一作。◆はじめのうちは穏やかな展開だが(ただし、すでに死んだはずの人物たちが次々に登場するため、パラレルワールドもの?と思ってしまうのだが)、このシリーズを見てきた者にはそれによって後半はとんでもない筋書きになるのだろうなと早々に察しはつく。後半、ほむらが「魔女」を越えて「悪魔」と化し、再び世界を再構成してしまい、新たな世界ではまどかが転校生としてやってきて、ほむらとぼしょぼしょ話をする、というところで映画は終わる。◆終わりまで見てもっとも強く覚えたのは、ストーリーそのものより、関係者はこれをどうでもつくらねばならなかったんだろうなという裏事情であった。会社としてはこんなドル箱をそう簡単には手放せない。続編をつくれ、となるのも致し方ないのであるが、その結果、どなたかが書いておられたが「引き際を見誤った」印象を与えるものとなってしまった。冒頭の二つの見方に即していえば、現時点では私自身は後者と見るしかない。◆ストーリーは、キュゥべえに長尺のセリフを語らせて種明かし的に説明するなど苦心しているが、もはや破綻している感が強い。たとえば、新キャラのなぎさが登場しているが、ほとんど意味がない。しかも、中盤ではほむらがベベが黒幕と見て、マミとガチで戦うまでするのに、結局、何もなかった(つまり、ほむらの勘違い)というオチで、しかもそのことはサラッと流して終わりにしている。このあたりはシナリオの手直しがあったのではと推察させるものがある。あるいは、そういったストーリーの行き詰まりを映像表現で誤魔化している感もある。◆前作までは、多少ステレオタイプ的ながらもはっきりとしたテーマがあったが、本作では何がいいたいのかもわからないというか、そもそもいいたいテーマがあるのかどうかも疑問。終わり方からして、まず間違いなく、さらに続編がつくられるだろうが、よほどのハイクオリティでなければ、せっかくのシリーズの評価をさらに失いかねないものとなってしまった。
delft-Qさん [ブルーレイ(邦画)] 3点(2017-05-28 13:33:00)(良:2票)
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投稿日付邦題コメント平均点
2023-10-09沈黙の艦隊(2023)6レビュー5.50点
2021-11-02DUNE デューン/砂の惑星(2021)5レビュー6.30点
2020-09-17道(1954)10レビュー7.91点
2019-12-25アウトロー(2012)6レビュー6.20点
2019-12-25スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け6レビュー6.78点
2019-07-02言の葉の庭4レビュー5.66点
2019-05-03キングダム(2019)8レビュー6.06点
2018-08-14ミッション:インポッシブル/フォールアウト7レビュー7.05点
2017-11-07君の名は。(2016)10レビュー7.00点
2017-09-24ブリッジ・オブ・スパイ7レビュー7.16点
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