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《ネタバレ》 な~んだ。やっぱり、という感じ。何だか薄っぺらいなあ…と見ながら感じたが、自分だけじゃなかったんだ。原作も読んだが、今ひとつ感情移入できなかった。知り合いに白血病で子供を亡くした夫婦がいる。その喪失感は確かに心身に変調を来してもおかしくないほどの重いものだが、それを埋める作業はこの映画が描いているほど簡単ではないんじゃないかなあ。原作者は新聞記者らしいが、仕事で付き合いのあるメディア関係者にもこの映画の感想を聞いてみた。曰く「あの映画通りの事件が起きたとして、ただ『歌舞伎町に行った』というだけで動機を疑うようなことは書けないし、その後、仮に骨髄提供の事実が分かったとして、その青年を追いかけ回すほどの報道の意味はない(梶が必死に隠す意味が分からない)」。つまり、物語の設定にリアリティがない、ってこと。私もまったく同じことを感じた。何だかきれい事ばかり描かれてる、って印象が残った。
【しまうま】さん 3点(2004-10-24 01:53:48)
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