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《ネタバレ》 ラストの手紙がこの作品のすべてを象徴してます。それまで、誰に感情移入してよいのか、ちょっと図りかねて観ていたんですが、このラストで、いっきにお母さんの立場で涙がぶわっと溢れました。「ごめんね」と「ありがとう」、この二つの気持ちで胸がいっぱいで・・・。母親が真実を話せないまま、いくら諸悪の根源とはいえ実の父親の死に目にも会わせないのは異論があるかもしれません。でも、母親と息子が(二人だけではなく、もちろん周囲の人々も含めて)互いに支えあい深く思いやってる、そんな情景がとても清々しいのです。嘘をつくなら墓場まで持ってゆけ、というのが私のポリシーではありますが、相手を深く思いやってつく嘘の許容範囲について、あらためて考えさせられました。登場人物に悪意のある人もいないし、思わず場所を確認するためにパンフレットを買ってしまうほど町並みや風景に趣がある、とても心洗われる作品だと思います。ジェリー(←私の当初の鑑賞目的)も朴訥で味わいのあるストレンジャー、男らしいうえに色っぽくて素敵でした。
【HIDUKI】さん [映画館(字幕)] 8点(2005-09-02 00:06:13)
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