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《ネタバレ》 イーストウッドは悲観論者なのでしょうか。人の死というものを、逆説的に説いている映画が多い気がするのですが、あまりにもツライ話が多い。尊厳死という難しい問題を題材にしているので、賛否両論あるのは当たり前の話であろう。それでも、評価が高いというのは、同意している人が多いからか?それとも、アカデミー賞を受賞したからか?なんにしても、胸が痛くなり考えさせられる映画であるのは間違いない。尊厳死について、話しているレビューが多いですが、僕はそれと同じくらい「人の栄光と挫折」というテーマが重くのしかかってきました。年をとってから夢を追いかけるマギー、わずか数年で頂点まで駆け上がるも、ほんの一回の間違いでずっと床に伏せる体に。人生一寸先は闇とはよく言ったもので、今・現在・一瞬を精一杯生きていかなくてはいけないと感じました。そのマギーとは逆に“唯一心あるボクサー”デンジャー。まさにマギーとは正反対、若く、実力はなく、チャンスもない。しかし、彼は精一杯生き、未来がある。この二人の対比がこの映画のキモなのかもしれません。ヒラリー・スワンクは、よく知らない女優でしたが、素晴らしい演技だったと思います。モーガン・フリーマンは好きな男優だったため、もうちょっとアツイ役柄だったらよかったなぁ、と個人的には思いました。
【グングニル】さん [DVD(字幕)] 6点(2005-12-20 19:06:47)(良:1票)
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