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《ネタバレ》 ストーリーよりバートンの世界観を楽しむための映画。映像・ミュージカルは目を見張るものがあるが、逆に言ってしまえばそれだけ。ミュージカルでなかったら1時間強くらいで見終えてしまうはず。間延びの感が否めず、退屈な展開だった。モノトーンの映像に赤や青のビビッドカラーが用いられているのが印象的だが、特段目新しいものでもないし、ちょっと期待はずれであった。ただ、ストーリーとして心に残ったのが、判事達復讐の相手は町で見かけただけでわかるのに、自分の妻や娘は近くで見ても全く気づかないトッドの悲哀。妻に気づいた時には自らの手で殺めた後であり、娘がすぐ傍にいるのにもかかわらず、それを知らず死に行くトッド。妻を抱いたまま召されたのがせめてもの救いだろうか。最後、首をさしだすようなしぐさをしたトッドは、自ら望んで死を選んだのかもしれない。
【グングニル】さん [映画館(字幕)] 4点(2008-03-02 18:18:26)
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