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《ネタバレ》 他の方のレビュー読んでいても思いますが、原作既読者には「単純化され短すぎる」、原作未読者には「情報が詰め込まれ、わかりにくく長い」印象を与える映画だということですね。 私は原作既読(邦訳は読んでませんが)、キリスト教やテンプル騎士団や聖杯伝説なども一通り知識がある状態で見ましたが、見た時の私の感想は「やはりこれは動く挿絵だと思うのがいいな」でした(笑)原作未読で見たらわかりにくいだろうな、そして宗教と共に生きるということの意味を理解できない大多数の日本人がこの映画を見た場合に評価が悪いのはやむを得ないだろう、と思います。とは言うものの、この時代に生きるものとして最低限の主な宗教に関する基礎知識とかを持っていないことは恥じてもいいんじゃないかと思いますけどね。
私の視点でこの映画で一番まずいと思ったのは、シラスとアリンガローサの深い絆があまりにも説明不足だった事。これがきちんと描かれていないと最後のシラスの死の持つ重みが台無しです。アリンガローサのキャラクタも書き込み不足もいいところで、ただの小悪党にしか見えません。 逆に良かったなと思えたのは、ロスリンのところにソフィーの血統関係の話を全部まとめちゃったところでしょうか。あれは原作とは違うけどうまくまとめてあったと思います。 役者ではやはりポール・ベタニーが素晴らしかった。サー・イアンも良かったです。トム・ハンクスは事前に恐れていたよりは悪くなかったですが、もともとイメージにぜんぜんはまってないですしね... なんでこんな配役になったんだか... 【ぽん】さん [映画館(字幕)] 7点(2006-06-05 05:59:06)
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