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《ネタバレ》 あまり面白く思えなかったのは、きっと実在のジョージ・ユングの意見を汲み取りすぎたからではないでしょうか。実話モノだから、実際の人物の意見を尊重するのは当然なのですが、それも程度を過ぎるとフィクションとして面白くなくなります。つまり、その人の自己満足な自伝になってしまう。人に見せる「作品」となるためには、人の心に訴えるテーマの掘り下げが必要です。その点、この映画は、ジョージ・ユングの輝かしい人生を表面的に扱っているだけで「金より愛」という単純なテーマが繰り返されるだけです。また、ラスト近くになると「娘」を大切にしているように見えますが、それも作り物に見えました。だって、本当に(娘のために)5年間もまともな生活を送っていたならば、警察が今更になって捕まえにくるはずがないでしょう。「娘」をキーワードにして、自己正当化を図ったために、ストーリーに無理が生じたように見えました。あと、これは余談ですが、麻薬ルートを奪った直後の、ディエゴ役ジョルディ・モリャの島での演技が、「レオン」のゲイリー・オールドマンの演技そっくりで、ちょっと鼻につきました。同じ麻薬モノとは言え、マネしすぎでしょう。
【IKEKO】さん 4点(2004-03-01 01:53:33)(良:1票)
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