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《ネタバレ》 うーん普通ぽいって言うか押井作品では良く見たテーマを繰り返し見せられている感じが自分にはする。
最初からそうだろうなという所は最後までそのまま展開してゆくからあっけないラストとエンドロール後のシーンには何も驚きはない。 しかし作品自体は悪くはない。でももっと別の物を期待してしまった。 原作は読んでないですが、もうちょっとキルドレ以外の人間とのスタンスが描かれないと、キルドレ自体の葛藤に共感できない。むしろ共感しやすいのは今を空虚に生きる現代人ではないだろうか。キルドレだから仕方無いとは思っているのだけど、この空しさは処理し難く、それを打ち破るにはお約束事とされる限界を破る事。ここが一番この映画の中で強く感じる所で、それ以外のエピソードは檻の中の狭い世界の日常っぽく至って普通。普通の中に芽生える疑問と葛藤。うーん、大変シンプルで決してウケは良く無い映画と思います。 キルドレが空虚に生きる人に共感を与えるとしても、空虚に生きる選択は(現実世界では)自身にあり、打ち破るチャンスはいつでもある。自分の世界は自分の感じ方によって変えられる。今おきている無差別事件の犯人のようには空虚を言い訳にはできないと自分は見終わって思いました。あと、絢香の歌はいいですね。又、空のシーンは映画館で見たほうがいいです。特にオープニングはどきどきしました。 【森のpoohさん】さん [映画館(邦画)] 6点(2008-08-04 09:31:37)
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