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《ネタバレ》 言ってみれば『博士の異常な愛情・コング少佐パートだけ版(ギャグ抜き)』。DVDが出た頃に買って観たんだけど、当時はロシア軍側のあまりのヘタレぶりに「いや~映画でもアメリカ一強時代になったってコトだよな~」とホノボノしたため息をついたもんだ。それから21世紀がやってきて世界はアフガン・イラク戦争を経験し、どんなボンクラでもアメリカの誤爆率がとんでもないって事を承知している(知ってる人は湾岸戦争時代から知ってたみたいだが)。で、最近はこう思うわけだ。仮にもし、デンゼル・副艦長・ワシントンの工作が失敗してミサイルが打ち上げられたら…「艦長! ミサイル第一波が着弾! 目標から600キロメートルずれますた! 場所は韓国領土内です!(艦内設備でわかるわきゃないんだが、そこはブラッカイマー演出で)」「第二波は上空で巡航軌道を外れました! 日本方面へ向かっています! …あ、爆発しちゃいましたね…」「艦長、通信が復旧しました(強烈なEMPで電波通信が死んでるはずなんだけど、そこはブラッカイマー演出で)…えー横須賀から第三波を迎撃するという連絡が来ています…」艦長ガーン…本作は「原潜の核ミサイルは精巧正確」という神話の上に成り立ってるんだけど、もうこの神話は崩れてるよなぁ。敵味方の入り組んだ極東で、核ミサイル誤爆された日にゃ笑えませんな。そこも踏まえてキューブリックばりのブラックコメディ仕立てにしておけば、もう少し賞味期限が延びたと思うが…いい時期に製作しましたなブラッカイマー君。伝家の宝刀は抜かぬが吉。
【エスねこ】さん 1点(2004-12-18 21:41:23)
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