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その昔、ポパイという雑誌が若者文化のバイブルであった頃に、この映画の事を掲載していました。サーフィンなどを全くやらぬ自分には、夏に浮かれる若いモンのきゃぴきゃぴ映画かいな、と興味を持たず、真剣に読みもしなかったです。しかし、あるラジオ番組で試写会にあたり、観に行ったところ、良かったのです。胸の裏側からきゅんとなる男の友情と人生の映画だったのです。サーフィンは言わば道具。根底にあるのは、栄光や思い出、伝説といったものとの惜別。年はとるものだよ。時代は変わるものだよ。若い頃は砂浜を軍靴で踏むこともなかったのに、それが出来ちゃうんだよ。という少しつらいお話。クライマックスに来る「水曜日の大波」。伝説の波に向けて、集まる男。乗り込む勇気。いい年になってから、本当のさよならを告げる儀式に目頭が熱くなります。海のシーンも、風の吹くシーンも綺麗です。ただ、エンドクレジットで流れる日本語の歌。あれは一体何なんでしょうか。観た者に目眩を起こさせる作戦?一体何の為に?というくらいひどい歌が流れました。DVDに入って無くて幸いです。
【映画小僧】さん 7点(2004-03-10 15:52:31)
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