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いやあ、困ったです。レイトショーなので、夕食はすませたはずなのに、観賞中お腹が減って減って。だって、あまりにも美味しそうだったから。これがCGなの?と思うくらいシズル感が、匂いが、目に鼻にまとわりついてきます。料理番組でも感じた事のない美味しさという情報が五感にずんずん入ってくるなんて、凄い映画だ。もちろんお話しもピクサーお得意のファンタジー色あふれるもので、見事に、現実では絶対体感できない不思議な面白さをしっかり見せてくれます。主人公がネズミであるため、下水道の水流も大アドベンチャーになり、調理場でも、その大きさの対比からスペクタルシーンに大変身。小さい故の疾走感も重なり、映画的な興奮も思う存分味わえます。料理評論家のエピソードも当たり前といえば当り前なんですが、やっぱ人それぞれ思い出の味っていうのがあって、料理は理屈じゃないんですよね。また、文字や言葉で表現するものでもない。作りたい情熱と愛情を持った人がいて、それをただ純粋に食べたい人がいて、それで成立するものなんだなあ、とあらためて感じる次第。 最新のデジタル技術で最もアナログなことを伝えているピクサーって、やっぱりすごいなあ。
【映画小僧】さん [映画館(字幕)] 9点(2007-08-03 18:35:56)(良:1票)
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