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《ネタバレ》 世に名作といわれる作品は数あれど、これほど自分の中で評価の変わった映画も珍しい。初見はTVで。街の不良グループの抗争と男女の恋愛の話でもの凄いインパクトを受けたのですが、いかんせん、あのダンスにどうしてもついて行けず、TVの前で非常にこっぱずかしい思いを味わいました。(自分が踊っているわけではないのに)何で、街中で踊るんやろ。恥ずかしくないんかな。
あっ、指まで鳴らして、何様のつもりやなどと、映画の見方にはなっておらず、単なる生理的な寒さを感じたものでした。しかし、年月はそんな私めにも、幾分かの成長剤を飲ませてれたのか、今観ると熱いですね。ほとばしる情熱とでもいうのでしょうか。毛嫌いしていたダンスが、若きアドレナリン暴発みたいに非常に躍動感あり、映画のメッセージをこれでもかと伝えてくるのです。激しい激しい踊りに圧倒されるのが快感になってくるのです。物語自体は悲劇です。若い命が過った方法で断たれます。ほとばしる情熱の鉾先が違う方向に行ったみたいに。でも、人生の軌道修正は中々難しいもの。この苦い経験が、大人をつくるのでしょうか。そんな屁理屈も、永遠とも言えるこの踊りの前では無意味でしょう。ニューヨークの空気を感じさせる、匂いを嗅がせてくれるすんばらしい映画です。 【映画小僧】さん 9点(2004-03-09 13:17:30)(良:1票)
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