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《ネタバレ》 正直言って何故続編を作ったのか分らなかった。前作は前作で完結している(コンピュータとのこれからの死闘を感じさせる余韻あるエンディングで)のではなかったのかな。続編、それも3部作と銘打ったからには、ストーリー重視の見方になるので、謎の部分にまで手を出して解明せにゃならんという作業を制作者も観客もせねばならなくなって来ます。当然、辻褄合わせめいた流れもあり、視覚効果だけでは騙すことが困難になってきます。前作の、よくは分らん。でも見入ってしまったぞ。の感覚が好きだったので、この続編には不安なことしきり。蓋をあければ、やっぱりそうなるのか、な展開でストーリー的には最終章への布石ばっかり。じゃあ、面白くないのかと問われれば、そんなことなく楽しめました。前作における特殊な撮影効果、CG処理など、他の映画に影響を与えまくった視覚表現は、「うちが元祖です」の意地もあろうの頑張りぶり。映画が「見せ物」であることは、技術がどんなに発達しても変わらないことを再確認した次第。でなければ、黒づくめのファッション、高速道路の死闘なんて必要ないのだから。割り切って見せる心意気を評価したい。現に、DVDで繰り返し観るといったらアクションシーンばっかりで、異様な興奮を覚えるのも事実。遊びと言えば聞こえが悪いが、監督や制作者達のやりたいもの、観たいものを具現化する(それをわがままというのですが)姿勢は、ある程度の才能がなければ実現しません。何と言われようと大ヒットし、観た人の口から「よく分らんかった」とか「あの言葉にはこんな意味がある」とか、言わせるだけでも話題になる。商業的なセンスも合わせて、「見せ物」たるポジションのままスクリーンに映し出された映像には、やはり凄いですねを連発してしまいます。
【映画小僧】さん 8点(2004-04-03 11:57:05)
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