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《ネタバレ》 日本映画のパワーヒッターと言いましょうか、三池監督の会心作。ヤクザと警察の対立を描いた作品で(銃撃戦、裏切り、復讐といった定番所はちゃんと押さえつつ)かなりの見応えがあります。まずはオープニング。短いカットで繋がれていく場面描写は物凄くスピード感あふれ、音楽もいい。見せている内容もエロ・グロ間際の映像で、腹からラーメンが出て来るか?の疑問符も吹っ飛ぶくらいの迫力。中盤は中盤で、ここは一体どこの国と思わせる描写のオンパレード。無国籍すぎるくらいの「場」の撮り方が異様な高揚感を誘います。そして問題のラスト。今まで映画の中で作り上げてきた緊張感を全て「無」にするといってもいいくらいのはじけっぷりに唖然。これを予測できてた人は世界中に誰もいないのでは。ショックでした。暫くは。でもその後、大笑いしてしまいました。ここまでできるなんて。映画の常識以前に人間の思考としての在り方に、新しい脳の使い方を観たような気がしました。自分の中では「傑作である」の言葉しか浮かんできません。
【映画小僧】さん 9点(2004-03-22 10:40:54)
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