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《ネタバレ》 青春映画の王道を行く、そんなオーソドックスな作りになっています。あるきっかけからロケットを飛ばす事を「夢」みる少年。反対する「仕事」一筋の父。「応援」する先生。仲間達の「勇気」といった素敵なキーワードがしっかり出てくる、まさにお手本のような映画。夢を見、実現するために何が必要で、どのようにすればよいのか。また、その夢を理解してもらうためには、何を伝えればいいのかが、実に丁寧に描かれています。監督の人を見る目があたたかいのでしょうか。体温をかんじる役者が好演しています。最後、全てのわだかまりが消え、皆の目の前でロケットが飛びます。雲を破り、空の果てに消え行くロケット。主人公達のこれからの人生の軌跡を白く美しく描きながら。病室の窓から先生がそれを見る場面は「絵画」のように綺麗で、そこで涙がこぼれました。夢を見る事、夢を追い掛ける事。若い人だけに与えられた権利ではなく、「夢」は誰にでも平等にある生きる糧。そんなシンプルで力強いメッセージを、この映画から受け取りました。
【映画小僧】さん 7点(2004-03-15 17:44:48)(良:1票)
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