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《ネタバレ》 この映画に対する期待が「物語」ではなく、「どんな凄い映像を見せてくれるのか」になった時点で、評価の程は別れると思います。「リローデッド」でも確立した「見せ物」たる姿勢を今作でも確実に見せてくれるのかいな、と。自分の焦点はそこだけ。物語はすでに破綻をきたしています。何でもありの世界で、その世界さえも作り物(プログラミングされている)の中で、パワーのある、ないなんてすでに虚構の形でしかないのですから。でも、視覚的に、それをスペクタクルにして見せることで「戦争」にした今作のアクションレベルは高いと思います。ザイオンの攻防戦などは、その最たるもので「戦争」におけるカタルシスや興奮をこれでもかと描写します。観ている者を圧倒させるためだけに考え抜かれた「絵」になっています。迫力ありました。ミフネのキャラが濃い分、立っていました。ネオよりも印象強かったです。あとは、スミスとの対決ですか。こういうのをやってみたかったんだ的な、クライマックスですね。監督の見たいものがそのまま作られた気がします。最後の「平和」を象徴する朝日も
無事に終わらせるために用意されたプログラムの一つであったように思えます。これで完結となりましたが、この作品の持つ映像技術や表現手段はインパクトが強く、今後もかなりの影響を与えていくと思われます。ある意味到達点であり、また先に進むための通過点でもあるような、そういう場にリアリタイムで立ち会えた事に感謝したいです。 【映画小僧】さん 8点(2004-04-05 11:22:33)
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