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《ネタバレ》 色々な意味で凄すぎる映画でした。
邦題の通り、出演者の9割は変態(というか、サイコ)な人々ばかりです。 吹き替えで見たせいか、声優さんたちの素晴らしさを、改めて実感しました。 原題は「Ordeal=厳しい試練、不愉快な体験」だそうです。 ラストのオチには一瞬、戸惑いを隠せませんでしたが、 なるほど、確かにこの原題に沿われているようにも感じました。 主人公には、序盤から多くの不愉快な出来事が起こり、 次第にそれらがエスカレートし、厳しい(不条理)試練へと変化していきます。 これは同時に、鑑賞者にも不快感をシンクロさせているのでしょう。 しかし、終盤に主人公がグロリアの成果てを目にし、 後の場面で彼がとった言動にこそ、本当の意味があるのではないかと思いました。 逃げはしないが助けもしない、しかし相手の望む言葉は口にする。 これこそが「Ordealからの解放」を示しているような気がします。 つまり『赦し』ではないかと。 鑑賞者に対しても「目」という五感の一つを通して見えた不快感(Ordeal)を、 あの幕の下ろし方でも納得(赦し、解放)できるか?と、 あえて訴えているようにも感じました。 目を背けたくなる描写がたくさんあるのに、 思わず食い入って見てしまう、不思議な作品。 でも、私には赦しとかどうでも良いくらい不快感しか残らなかったので、この点数です。 【港のリョーコ横浜横須賀】さん [DVD(吹替)] 3点(2008-06-04 16:37:10)(良:1票)
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