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最初に言うと、私は登場人物の行動に共感なんて、これっぽっちもしてません。でも何故だろう、胸に熱いものが込み上げてきた。トリアー監督独特の毒はあるけど、こんなに素晴らしい映画を手持ちカメラとデシタル処理された美しい風景描写で綴るなんて、トリアー監督にしかできない芸当だ。確かにヒロインの行動は不快に映るかもしれない。でもどうなのかな、序盤の遅れたヘリコプターから降りてくるヤンを待つ、ウェディングドレス姿のベスは瑞々しい魅力を持つ純真な女性だった。けど病床のヤンが言ったように「愛の力は偉大だ」によく表れる、やがてはベスは様々な男たちを誘惑し、関係を持つ。このヒロインにとってヤンとの愛が神様の実像だと思ってたんじゃないかな。当然、「愛人を作れ」と言ったヤンだって苦渋の選択だった。ツラい、本当に愛する女性にあんな事を言うなんて・・・。でもベスへの愛が強いゆえ、あんな事を言えたんだと思うな。ヤンとベスの愛の強さを神の存在の強さに象徴させて描いたトリアー監督の傑作だと思います、私は。
【チャーリー】さん 10点(2002-01-05 22:37:38)
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