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レビュー情報
原作・北野武でこのタイトル。もう間違いなく宗教批判が展開されるであろう事間違いなしなのですが、まさにその通り。『男はつらいよ』のおいちゃん役で御馴染み下條正巳を教祖に据える新興宗教団体は、日々街角に繰り出しては胡散臭い手口で勧誘活動を行っている。団体幹部に北野武、岸辺一徳、玉置浩二という、老若男女どの人間が見ても信用出来ない面々が軒先に立っている姿は異様の一言で、この絵面がこの映画を求心力となっているのは間違有りません。宗教はあくまでもビジネスとして割り切り団体のブレーンとして働く男を北野武が好演。胡散臭さと頼りがいの有る部分を北野武ならでは演じていて、ベストアクトかと思います。あと玉置浩二も団体にのめり込む若手幹部を怪演しております。そんな団体に、ひょんな事から萩原聖人演ずる無気力若者が興味本意で入会する事になるのですが、その巻き込まれ感を萩原聖人がうまく魅せてくれます。監督は元々北野映画の助監督を務めていた事も有り、絵作りやテンポは北野印。テーマから取っ付き難い印象を与えますが、見て損は無い映画です。
【カイル・枕クラン】さん [DVD(邦画)] 7点(2011-03-28 16:12:40)(良:1票)
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