スリー・キングス の カイル・枕クラン さんのクチコミ・感想

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スリー・キングス の カイル・枕クラン さんのクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 スリー・キングス
製作国
上映時間115分
劇場公開日 2000-04-08
ジャンルアクション,ドラマ,コメディ,アドベンチャー,戦争もの
レビュー情報
《ネタバレ》 『殺す側』と『殺される側』。戦争ではこの二つのみに分類される。つまりやるかやられるか。
映画冒頭、マーク・ウォルバーグ演ずるアメリカ兵のトロイは何の気なしにイラク兵を撃ち殺す。多少の悔みはあるものの、それは戦争という名文でまかり通ってしまう。物語中盤にそのトロイがイラク兵に捕まり拷問を受け、母国の妻子が爆弾テロに巻き込まれたらと問われる。そこで気付かされるモノ。イラク国民の妻子、アメリカ兵の妻子、それぞれの立場が描かれる事で、より鮮明にそれは浮き上がってくる。母国の妻子がテロに巻き込まれるところを想像し悲しむトロイ。これはかつて想像出来なかった事であり、拷問を受け死と向かい合った事で気付かされる。
物語終盤、トロイはイラク兵に撃たれる。己がイラク兵を撃ったように。このシーンがこの映画の全てを物語っていて、冒頭でイラク兵が撃たれるシーンとリンクする。つまりトロイは『殺す側』と『殺される側』を体験する。これには観客である我々も「はっ」とさせられる。冒頭のトロイと我々は同じであると。テレビ画面を見て、数秒間悲しんで終わり。テレビを見ている我々は殺される事などないと思っているのだ。
 反戦映画は山ほどあるが、この映画程直接的に訴えかけてくるはないと思う。
カイル・枕クランさん [DVD(吹替)] 10点(2005-10-21 01:19:06)(良:1票)
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