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今になって初めて見たのだけど、もう20年前の作品なのに、ちっとも色あせてはいない。確かに冷戦だとか音楽のセンスが古いとかマシューブロデリックの髪型がダサい(笑)とか時代を感じさせることはいろいろあるけれど、それでも映画の内容そのものには古さを感じなかった。多分、機械に国を任せることやひとりの天才少年が国家最高機密に入り込む恐怖といったことだけではこの映画は語れない気がする。私にはこの映画、子供同士の遊びに大人(政府や軍)が振り回されているように見えた。思えば現実の戦争も、子供じみた為政者が国を引っ掻き回しているだけ(だけ、というのは語弊があるだろうが真実を徹底的に突き詰めれば所詮そんな程度の心理なのかもしれない気がする)のようにも思うし、そういう視点で見ればシミュレーションゲームのスパコンもあくまでも「比喩」であって、そこにいるのはコンピュータの姿をしていても、戦争を仕掛けようとしている為政者=人間であるように思う。イラク戦争があり、華氏911も見たし、アレを真に受けているわけではないがやはりあの戦争に意味があるとは思えない私には、あのスパコンが某B氏に見えたくらいだ。戦争というのはいつになっても、振り回されるのは為政者ではなく国民だから、時が過ぎてもこの映画には普遍的なパワーがあるように思う。この時期にこの映画を見てよかった。
【合言葉は埜波と軍曹/埜波(のなみ)】さん 8点(2004-11-13 07:27:32)
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