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19世紀の薄汚いロンドンの街。見事な色彩表現。そして、不健康を具現化したかのような主演2人のメイク。唐突とも思える歌声。計算しつくされた演出は流石だと思います。
あまりに悲しい主題と、それを彩るおどろおどろしい展開、それらがブラックユーモアのオブラートで包まれ、観る者の体内に飛び込んで来る感じ。そのあたりもまた、流石の一言です。 そして、色彩的にも、ジョニのメイクにも、さらには小道具にも、全てにおいて「シザー・ハンズ」との対比を感じてしまいます。「シザー」のハサミが善良な魂の象徴ならば、こちらのカミソリは狂気と怨念の象徴。このコンビ、原点回帰を図ったのか? 私にはそんな印象が残る作品でした。 【タコ太(ぺいぺい)】さん [DVD(字幕)] 7点(2008-09-30 00:45:09)
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