ミッドナイト・イン・パリ の shintax さんのクチコミ・感想

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ミッドナイト・イン・パリ の shintax さんのクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 ミッドナイト・イン・パリ
製作国,スペイン
上映時間94分
劇場公開日 2012-05-26
ジャンルドラマ,ラブストーリー,コメディ,ファンタジー
レビュー情報
《ネタバレ》 素晴らしい。たぶん、個人的に本年度No. 1。満点じゃない理由は後述。観に行くかた、お金に余裕あるならパンフレット買った方がよいですよ。私、劇中で語られるブニュエルの映画タイトルが分からなかったので、もしかしたら載ってるかなっていう程度の気持ちで購入したら、ちゃ~んと記載されてました。たぶん、時代や登場人物の背景が細かくわかる人は少ないと思いますが、パンフレットがほぼ補ってくれます。本題に戻って、今回タイムスリップものという話を聞きつけたので観たわけですが、そんな「えすえふ」な設定ではなく「ホラ話」というか、出来のよい新作落語をみせてもらったという感じですね。台詞の組み立てが見事で、特にポールというキャラクターの造形、それに対する各キャラクターの絡みかたと台詞は見事ですね。ディレッタントでもなくスノッブでもなく「ペダンティック」という言葉がぴったりの人物を見事に作り上げた上で、「そんなヤツは大嫌いだ」ってモード全開でたたみかけていくところがよろしい。しかし、相変わらずアレンは「女好き」全開ですな。婚約者イネズ役のレイチェル某には関心ないんだけど、マリオン・コティヤール(TAXIから注目してた)、レア・セドゥー、その上カーラ・ブルーニだぞ!!!。個人的には前大統領夫人、最高です。偶然だけど、最近レア・セドゥーの出演作(ルルドの泉で、ロビン・フッド)を続けて観て存在感の強い娘だなと思ってたら、今作でもやっぱそうでした。そうそう、英語が多少聞き取れる自信があるなら、字幕を後追いにするとかなりディテールがくっきりしてくると思います、むつかしい単語少ないし。さて、減点1の理由。「支払いはど~すんだよ、支払いは」ってことが、心のスミに最初から芽生えてたんですよ。フード理論(©福田里香)的に「(心の中で)済ませたことにする」で解決しようと思ってたわけなんだけど、ムーラン・ルージュのシーンで言葉に出して言わせちゃったでしょ、だからダメ。時空を越える設定の場合これはとても重要なことで、映画でいうと「ある日どこかで」だとそれがきっかけで戻されることになるし、小説だと広瀬正「マイナス・ゼロ」に代表されるように、過去の紙幣・貨幣を準備してから向かうのが当然だから。ここさえちゃんとしてりゃ100点満点なのに。でも、たぶん上映中にまた観に行くだろうな。
shintaxさん [映画館(字幕)] 9点(2012-06-01 08:11:10)(良:1票)
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投稿日付邦題コメント平均点
2019-01-16蜘蛛の巣を払う女4レビュー5.82点
2018-03-0615時17分、パリ行き6レビュー6.79点
2017-07-15ライフ(2017)7レビュー5.67点
2017-06-02追憶(2017)8レビュー6.69点
2017-03-05ラ・ラ・ランド5レビュー6.58点
2016-07-18ブルックリン10レビュー7.04点
2016-03-12マネー・ショート 華麗なる大逆転7レビュー6.25点
2016-03-02不屈の男 アンブロークン7レビュー6.11点
2016-02-15スティーブ・ジョブズ(2015)5レビュー6.08点
2016-02-09チャイルド44 森に消えた子供たち5レビュー6.05点
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