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《ネタバレ》 二週間足らずで撮影したという本作、女子高校生の若さと相まって、軽やかに駆け抜けるイメージを受けました。
『魚と寝る女』や『悪い男』の息苦しさとは違い、「これはフルショット映画です。」との監督の弁のとおり、少し遠くから眺めることが出来ました。 キム・ギドク監督の描く女性は、かつて見たことがない人が多かったです。 ところが本作では韓国のフツウの女子高生(多分)が、等身大で登場です。 そのフツウの子をどう動かすのか? 監督の思惑に期待しながら、観続けました。 題名のサマリアはキリスト教の言葉だそうです。 サマリアの女は罪深きまま、キリストを信じたのだそうです。 人は清らかなままいられない。 汚れたまま、そのままで生きていく。 監督自身もクリスチャンだそうですが、罪とは何か?罪の意識とは? 多くを考えさせてくれた、この作品です。 さりげない風景も、キム・ギドク監督が撮ると芸術性の高い画面になるのですね。 やっぱり天才! この作品でも水(河原)が印象的でした。 【たんぽぽ】さん [映画館(字幕)] 9点(2005-06-04 20:02:54)
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