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《ネタバレ》 なるほど。 素晴らしい切り口ですな。 犯罪捜査的側面はいっそバッサリ捨てて鑑賞した方がわかりやすいのかも。 署長とバージルが町の大物の家を訪ねていって大物の横っ面をはたき返すってシーンは、犯罪捜査的側面から見れば全く不要だけれど、署長の心境の変化の「始まり」を象徴する為に重要なシーンなわけですな。 俺自身、合衆国(全世界かな?)における黒人差別の本質を理解できているわけではないけれど、この南部地域の住民達に刷り込まれた(というかヘバリツイタ)意識や慣習の中で淡々と戦い続けていく主人公バージルの強さには頭が下がったし、バージルと署長との絶妙な距離感の変化にはなんとも穏やかな昂揚感を感じた。 素晴らしい切り口だと思う。 ただ、やっぱり「犯罪捜査を通して」っていう「この映画を見せる為の筋立て」が弱いんだよね。 「白人警官 対 黒人警官」って図式でみると、署長があまりにも愚鈍すぎる。 署長にももっと力量があって、なおかつバージルがその上を行く。。。そういう高いレベルでの競い合いの中で、お互いがお互いを見つめなおしていく。みたいな見せ方だともっと引き込まれたと思うんだけどなぁ。。。 まあ、「人種的に優位にいるという意識(妄想)の上にアグラをかいている白人」より「数々の辛酸を舐めながらも自らの信念を曲げずに戦っている黒人」の方が優れていた。という見せ方にしたんだね。 この方が意図が伝わりやすいのかもしれないなぁ。。。
【とっすぃ】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2006-05-14 01:20:17)
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