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沖田修一監督の映画は全部観ているが、ほんとハズレがないですね。
これも、非常にゆったりした作品なのだが、沖田監督のファンならば絶対に楽しめる作品だと思う。 日本を代表する画家、熊谷守一という人物は初めて知ったが、30年間も自宅から外に出ていないのだという。 ちょっと出かけてくると言って水戸黄門みたいな出で立ちで外出したかと思えば、その行動範囲は専ら庭の中だけである。 庭といってもかなり広く、色んな生物の生態系もあったりして、なるほど一日中そこで過ごしても飽きないのだろう。とは言え、30年間である。さすがに飽きそうだが‥‥。 しかし、それがモリという人物のライフワークであり、芸術の為に役立っているのだから感心させられる。 この男を演じた山崎努がほとんど喋らないんだけど、凄い存在感だった。 また、妻の樹木希林とのやり取りとかもとても自然で、ゆったりとした時間の流れを満喫する事が出来た。 そして、この家に集うユーモラスな面々が画面を賑やかにさせる。きたろうとか、加瀬亮とか、光石研とか、三上博史とか。 ちょっと非日常的な描写もあるが、特に大事件が起きたりする事なく、なんともほのぼのした作品だった。 【ヴレア】さん [映画館(邦画)] 8点(2018-06-19 19:10:06)
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