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《ネタバレ》 福田組俳優の皆さんは、注文どおりのコメディアン(コメディエンヌ)ぶりを発揮していましたし、ラブコメとミュージカルの相性も良いはずです。しかしながら、大好物な福田作品なのに乗れませんでした。はて?私自身がドルオタが故に、モチーフに拒否反応を示したのか?いや、多分違います。違うはず。もっと根本的な部分の気がします。それは、ラブコメディとしての面白さの部分。素直になれない2人にやきもき。ライバル出現!障害発生!一体どうなるの?なラブコメ本来の醍醐味はまるでありませんでした。本作のセールスポイントは、オタの生態やその特異なキャラクター。ラブコメのメインストリームではなく装飾部分にスポットが当たっていました。もっとも人形は顔が命いや“コメディはキャラが命”ですから、愛されキャラが居ればそれでも満足できたと思います。でも、特Aクラスな美男美女が自身のオタ性を卑下したところで、富豪が生活苦を嘆いているようにしか見えません。これはやっかみというか、言い掛かりでしょうが、爽やかオタの些細な悩みを聞かされたところで申し訳ないですが響かないです。我々下々の者とは、悩みの次元が違います。物語の着地点も「趣味は不可侵と尊重が基本」という至極当たり前なもの。そりゃキモオタのディープな人生に踏み込んだところで、誰も得しませんけども。あれ、やっぱり私、モチーフに拒否反応を示しているかも。この映画を笑って肯定出来るか否かで、観客自身のオタ度が測れそうです。というかヲタって何だ。オタじゃないのか。この微妙なオサレ感も何だかなあ。
【目隠シスト】さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2021-01-10 20:25:03)
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