夜明けまでバス停で の 目隠シスト さんのクチコミ・感想

Menu
 > 作品
 > ヨ行
 > 夜明けまでバス停で
 > 目隠シストさんのレビュー
夜明けまでバス停で の 目隠シスト さんのクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 夜明けまでバス停で
製作国
上映時間91分
劇場公開日 2022-10-08
ジャンルドラマ,実話もの
レビュー情報
《ネタバレ》 時代設定がコロナ禍の作品は観たことがありますが「コロナ禍」自体をテーマとした映画は初めてでした。職を失い、住むことろを失い、追い詰められた主人公が辿り着いた境地に身震いしました。どんな善人であろうと「貧すれば鈍す」ということ。柄本明が言う「社会の底が抜けた」は弱者だけでなく全ての人にとっての「緊急事態」を意味しました。「私が幸せならばそれでいい」は通用しません。「情けは人の為ならず」とはよく言ったもの。多くの人が幸せに暮らせることが、結局は自分自身の利益に繋がるのだと思います。そういう意味で本作の主張は政治批判も含め共感出来る部分はありました。ただ両手を挙げて賛同はできません。主人公の罪は窮地に助けを求めなかったこと。友人に、家族に、政府に、何故助けを求めないのでしょう。弱みを見せられない性格?プライドが邪魔をする?それが理由になるのは精々未成年まで。「神は自ら助くる者を助く」とは言いますが、助けを求めることは恥でも何でもありません。助けてもらった分、次は助けてあげればよいだけ。この世は持ちつ持たれつですから。「黙って動けぬ者も含めて困窮者は全員助けるべき」が理想かもしれませんが、よほど社会に余力がない限り無理な話。そんな余力があるなら、そもそも底は抜けていない訳ですし。ただ最後に物言わぬ主人公が救われたのは奇跡ではありません。あれこそ「情けは人の為ならず」の成果。かけた情けが戻って来たと捉えて良い気がします。さて大切なのは「機」を逃さぬこと。彼女が手にした(たぶん)30万円は、人生を立て直すに可能な原資と考えます。作るのは爆弾ではなく「居場所」です。
目隠シストさん [インターネット(邦画)] 6点(2024-08-05 00:13:37)
目隠シスト さんの 最近のクチコミ・感想
投稿日付邦題コメント平均点
2024-09-16新・三茶のポルターガイスト0レビュー0.00点
2024-09-05帰ってきた あぶない刑事7レビュー7.00点
2024-09-04ヒットマン・ロイヤー3レビュー3.00点
2024-09-02ぬけろ、メビウス!!7レビュー7.00点
2024-08-26マッチング6レビュー6.50点
2024-08-25DOGMAN ドッグマン(2023)9レビュー8.66点
2024-08-24ラストマイル8レビュー6.22点
2024-08-20ミンナのウタ7レビュー5.25点
2024-08-16忌怪島/きかいじま5レビュー4.16点
2024-08-07サンクスギビング5レビュー5.57点
夜明けまでバス停でのレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS