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《ネタバレ》 とにかくぺ・ドゥナの人形のような美しさが完ぺきだった。心をもったと自覚してからの笑顔にはそれほど惹かれないのに、能面のような表情のときの「のぞみ」があまりにも整っていて、この人が空気人形を演じたのは正解だったと思う。
ストーリーは心のどこかで感じている虚無感をうまく扱っていると思った。 空気で満たされる女人形、その人形で満たされる男たち、食物で満たされる女、メイドに満たされる男、警察官にニュースを話すことで満たされる老婆、娘に満たされる父とその娘、卵かけご飯に満たされる男…。何が満たすかの違いだけ。結局は人間も人形もそう変わらない。変わるのは燃えるゴミか燃えないゴミかだけだ。 空気を入れられても満たすことのできない「心」はきっと満ちることはないのだろう。心とはいつまでも欲深いものだ。 【おっちょ】さん [DVD(邦画)] 6点(2010-09-20 12:16:13)(良:1票)
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