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《ネタバレ》 ★最後、東京を水に沈めたまま放置の「ブン投げラスト」はなかなか面白かった。お寺のじいちゃんの「観測史上なんてせいぜい100年」ばあちゃんの「(東京の)自分の住んでたとこはもともと海だった」というセリフはリアリティがある。 ★その反面、じゃあ日本や世界のほかの場所はどうなってるの?とか、天気の巫女って結局何なの?とかいろんな謎も同様に投げたまんま。 ★そもそもの物語の要因となった主人公の少年の家出の原因も語られずじまいなので(当然思春期の反抗期、ってのはあるだろうけど、それが家出まで発展する理由、どれ程のことがあったのか?)、「都会へ出て現代っ子らしく上手くやってるんだな」とは思えど感情移入は全くできない。 ★映像は前作同様きれいだった。雨の風景の中、一筋の光がさして徐々に晴れていくさまに人々が明るい表情になっていくのは「お日様っていいな」と子供っぽい(笑)感想を抱いてしまった。まあ最も最近お日様めっちゃ暴力的なんで、どっちかっていうと「東京8月なのに気温10度!」とか「記録的豪雨!」とか果ては「雪!」とかのシーンのほうが・・・避暑にはもってこいの映画だ(^^; ★あとそこかしこで歌流しすぎ、やかましい。感動強要してるみたいだが、全然感動なんかしない。 ★というわけで、つまらないとまでは言わないが、雰囲気だけの映画、こんな延々2時間もの長さにする必要もなかった。せいぜい異形の雰囲気を漂わせてラストでちょっと驚かせてくらいの短編映画でいいかな、と。映像はきれいなんで、「ビデオでもいいかな」とは思わなかったんで、5点ではなく、6点。
【wagasi】さん [映画館(邦画)] 6点(2019-08-25 09:03:53)
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