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ダニエル・デイ=ルイスは素晴らしくカッコイイです。惚れ直しました。・・・が、ナサニエルとコーラが恋に落ちる過程というか経緯がまったく理解できず、こりゃ鑑賞者にはツライ作品ですなぁ。ある人を守るのに命を張るって、ホレたハレた程度の恋ではできないでしょうが。でも、ナサニエルとコーラの間にあるのがそれほど深い愛であると伝わって来ないんだもんね。うーん、ラブストーリーなんだからもう少し丁寧に愛が育まれる過程を描いて欲しかった。それに、敵役の原住民がいかにもな風体で、方やナサニエル達は服着てる。これってちょっとどーよ? と思ってしまう。入植者に踏みにじられて行く原住民の誇りと尊厳みたいなものは分かるけれども、そこにある悲哀はあんまり伝わって来なかったような。まあ、そこにフォーカスしてないんだろうと思って見てたけど、ラストシーンは思いっきりフォーカスしてたもんなぁ。それにしても、人類の歴史ってのは、殺し合いの歴史なんだなと、改めて感じたのでした。黒鉄ヒロシがTVで日本は欧米やその他の外国に比べ、革命(日本じゃ明治維新のことだそうだ)における殺し合いをしたその人の数が圧倒的に少ないから、これは誇っていいことだと、まるでその歴史の現場を見て来たかのように得々と語っていたけれども、事実そうなのかも知らんけれども、そーゆー問題か? ウン千人しか殺してない日本人は、ウン十万人殺した欧米人より野蛮じゃないのか? この映画に描かれている殺し合いは野蛮極まりないけれども、明治維新を描いたドラマや映画だって相当エグい殺し合いやってますゼ。集団殺し合いに犠牲者数をモノサシに野蛮度で優劣つけるなんてものすごいナンセンスだと思う。、、、と、また余談になってしまいました。映画としては、そういうわけで本作は、あらゆる意味で中途半端に感じました、ハイ。
【すねこすり】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2011-01-04 23:09:06)
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