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《ネタバレ》 憎らしいほど良くできている。原作は未読だが、長編でかつ複雑と言われる原作を見事に纏め上げている。脚本は練り上げられている上に、シーンの構成にも無駄がない。2時間を超える大作だが長さを全然感じさせない。
俳優陣の演技も凄い。ラッセル・クロウの出世作だが、ケヴィン・スペイシーとガイ・ピアースもしっかりとキャラクターを打ち出していた。全員がはまり役で非の打ち所がない。個人的にはガイ・ピアース演じるエドに最も共感した。こういうタイプってもてないんだよなあ。 公開時は確かまだ中学生か高校生で恋愛とかよく分かっていない時期(今も分からないが)だったので、リンのキャラクターがよくつかめていなかったのだが、今観なおすと強くてはかなくてとても魅力的な女性だということが分かった。アカデミー助演女優賞を取るほどの演技だったとは思えないが、円熟した魅力プンプンで最高だった。 細部にまでこだわった演出も見事で、エドは実は2度目の突入の際にも、メガネを忘れているんですよね。でもそれを吹っ切って突入する際の表情に惚れた!いや、女にはもてないんだけど、そこにもまた共感する。一般的にはノワール映画の持つ魅力や興奮を存分に堪能できる素晴らしい映画なんですが、僕にとってはやっぱりエドの映画だ。 いずれ原作も読んでみよう。 【枕流】さん [DVD(字幕)] 9点(2010-12-05 18:26:57)(良:1票)
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