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《ネタバレ》 鮮やかな色彩を背景に描かれた日常風景がまさに嵐の前の静けさといった感じで、いつ事件のシーンが始まるのかハラハラしながら観ていました。序盤からは事件の起きた高校がいたって普通の高校で、そこにいる生徒たちも日本の高校生と何一つとして違った点がないということが見て取れ、その中にいわゆる「いじめられっ子」という名の生徒がいる点も全く変わりません。化学の時間に異物を投げつけられる男の子と、ブスやデブなどと揶揄される女の子が、主実行犯と最初の被害者という立場にわかれてしまった決め手はどこにあるのか。普通の宅配便と同じように玄関先でやり取りされていた銃が何とも暗い影を社会に落としているように感じられてなりませんでした。実際の銃乱射事件に対する答えは、映画がひとつ明確に示したりするものではなく、これを観た人々がそれぞれに考えるものなんだとこの映画は言いたいのだと思います。
【Thankyou】さん [DVD(字幕)] 7点(2007-03-22 23:44:21)(良:1票)
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