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もっと身近なものが次々に変身していく話なのかと思ってた。たしかにケータイや自販機も変身したけど、主は自動車で、もともと車は擬人化しやすいものでしょ、最近もアニメ『カーズ』があったばかりだし、車じゃ変身することのおののきが弱い。日本の妖怪では古くなった家具や道具が命を持ち動き出すってのがあるし、ボッシュやブリューゲルの絵にもそんなのがある。ああいう感じのアニミズム的百鬼夜行(まさにアニメの原点)を期待しちゃってたんで物足りなかった。こういう動きまわる画面でもちゃんと合成できるんだよ、って自慢したいのか、単なるアラ隠しなのか知らないけど、カメラワークがやたら目まぐるしいので疲れた。タトゥーロや美人科学者は中途半端なままで終わってしまった。とはいえ市街戦の場は合格点で、映画の誕生時にあっただろう見世物としての生命力みたいなものをちょっとでも感じさせてくれると、私は甘いのだ。
【なんのかんの】さん [DVD(字幕)] 6点(2008-04-26 12:22:06)
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