| 作品情報
レビュー情報
《ネタバレ》 美空ひばりが寿司屋の娘でしっかり者、江利チエミがパン屋(堂々と明治製菓)でヒョーキン者、雪村いづみが花屋でおとなしい恥ずかしがり屋、といった個性になっている。それぞれの個性を強調し、さらに色分けでくっきりさせて、アンサンブルの味を出していく趣向。全体は楽しい夏休みへ向けたウキウキした気分で通す。まだ戦争終わって10年ほどなのに(10年ほどだから?)、実に明朗。随所に歌がはいり、3人が「ひばり・チエミ・いづみ三人娘のショー」を見に行くという設定ではタップリ見せる。いづみの「マンボ・バカン」のハレバレした声はいかにもこれから始まる昭和30年代を予告しているよう。チエミは「ロックンロールワルツ」ってのを歌って、これも1960年代テイストを予告。実は詐欺師の森繁が○○の父親だった、っていうとんでもない展開もあり、チエミはマンボで黒田節を歌うし、もう何がなんだか分からないけど、とにかく時代の明るさだけはズンズンとこちらに迫ってきて、嬉しい。
【なんのかんの】さん [映画館(邦画)] 7点(2008-11-29 12:07:01)
なんのかんの さんの 最近のクチコミ・感想
|