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両親を失った主人公の少年は、ふたりのおばさんの住む丘の上の家にひきとられる。カメラがその家を外側から写すと、ティム・バートン印がぺったり押してあるのがわかる。
このおばさんふたりの悪趣味さ、悪辣さが実によい。孤児が無慈悲な親戚にひきとられる、というとハリー・ポッターだが、そもそも定番のお話でもある。『エレンディラ』のイレーネ・パパスの怪演には及ばないものの、このふたりの存在がなかったら、ただの子供向けの人形アニメになってしまうところだった。わたしには、虫たちより、実はこちらのほうが重要な登場人物に思える。 クモのビジュアルが『バグズライフ』に出てくるクモに似ているのだが、こういうエキゾチックでセクシーな美女、というイメージが一般的なのだろうか。 うちのふたりの息子たちにも、たいへん受けていた。『ナイトメア・ビフォア・クリスマス』が大好きな子達だから、十分予想されたことではあるが。毒が薄い分、『ナイトメア~』より、幼い子に見せても、夜中にうなされる危険は少ないかもしれない。 【yhlee】さん [DVD(吹替)] 7点(2007-07-23 15:49:29)
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