| 作品情報
レビュー情報
『シックスセンス』の衝撃を忘れられず、多大な期待を寄せて観た人の大半はズッコケたことだろう(自分もそのクチ)。ただ、もしこの作品が件の作品の前に作られていたとしたら、評価は随分違っていたことだろう。ちょっとしたカルト作になっていた可能性がある。アメコミ世界をこれほど地味にリアルに描いた作品は他にない。言いようのない哀しみと共に目覚める男。重度の障害を背負い、生きる意味を失いかけた男。自らの存在価値を見出そうとするふたりの対極の男たちの姿を、深く静かなタッチで描く。ラストに「衝撃の結末」を持ってきてしまったことが、この監督自身『シックスセンス』の呪縛から逃れられていない証拠のような気もするが、この話術の巧さは純粋に引き込まれるものがある。
【フライボーイ】さん [映画館(字幕)] 7点(2008-03-02 21:14:55)
フライボーイ さんの 最近のクチコミ・感想
|