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《ネタバレ》 かりそめの世界の方が、自分が理想と思ってつくった世界こそが本当の世界である。
という一つの全世界に失望した男が、自分の理想と感動をたくす形で一人の人間を役者に仕立てる。 太宰治の人間失格は、世の中に失望してから演技をして生き延びていくパターン。 トゥルーマンショーは、本物と思う世界で自由に生きていたのが実は周囲が演技でしたというパターン。 仮想現実(とまではいかない、文字やスマホの画面が支配する世界)において、 本当の世界を拒絶し始めたこの世の中から、 いつか本当の世界を探すために世界を囲う壁を越えようとする人間が、 そう遠くない未来に現れるかもしれない。 【元祖】さん [インターネット(字幕)] 8点(2015-10-10 18:07:13)
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