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《ネタバレ》 妻投稿■嫌われ松子の一生、不幸な女の一生。これをどう楽しく肯定するかが作品の味噌なんだろうけど…。よーく見たら、この松子という人、不幸な女という以前に他人を不幸にしまくっている(挙句に殺しちゃったりしている)。それも「自分が愛されたい」が為にだ。これって単なる「依存」だよね。私は依存自体は悪いことではないと思うけど、愛というものは「依存」だけでは続かないわけでありまして(-_-;)。■私の中にも当然松子的なあるわけで、多分女なら誰だってもっていて、それとうまく付き合い制御し、悩むのが人生だというのはわかるんだけど、そのダメな部分を肯定すること=人生を肯定することっていうのはちと監督違うんじゃないかと私は思う。■この映画、松子を主人公にしていると思うけど、こういう誰でも持っている、どう制御するか悩む部分をグロテスク(だと私は思う)な色彩で面白おかしく描くのなら、別に私も松子(デラックスの方)も麻原彰晃も、とにかく誰でも主人公に出来るわけで、でもそれって世間から前衛的と評価される事なのかという疑問は生じます。「ダメなところを肯定する」だけで一人の人間を描く最近の傾向には、その人をモルモットみたいに見ているような、冷たい感じがして嫌です。
【はち-ご=】さん [DVD(邦画)] 5点(2011-09-17 01:20:44)
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