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《ネタバレ》 妻投稿■本編で時代を感じさせたのが、中盤のプリズンブレイクシーン。「1」と「2」時点では「無限の彼方へ、いざ」という単純馬鹿ながらカッコ良かった「スペースコマンド」が、上官にそそのかされて無実の囚人を収監したり懲罰を加える(ジェシーたちを捕えるシーンで人間(人形)ピラミッドになっているのは、まさか風刺的意味合いはないですよねハハハハハ(^_^;))場面なんか、昔のピクサーは絶対描かなかったと思う。■愛されなかった人形がもっと弱い人形をいじめ、苦しい事や痛い事を強制する設定もそう。おもちゃと子供の物語なのに、明らかにネグレクトやアダルトチルドレン当事者の方を恐怖させる設定になっています(あのおぞましすぎる赤ん坊の人形なんだけど、PTSDの友達が「首が180度曲がる赤ちゃんの人形が嬉しい事や楽しい事があるたびに私の心に現れて私を責める」と言った事がある)。等身大のオモチャ同士が傷つけあうという、シリーズを締めくくるにはあまりにも閉鎖的でおぞましい設定です。■■で、そういう収容所の場面や溶鉱炉で死を覚悟する場面、そして「1」と「2」では見られなかった日常に戻っても楽しい生活が待っているとは保証できないという設定。その果てにあのトトロの人形を持っている女の子が待っているんですよ。■■アンディのお母さんがアンディの前で別れを涙ぐむ場面→そこからアンディから女の子におもちゃが渡されるシーンのシークエンスで、私はこの映画が「子供に遊んでもらえなくなったおもちゃの話」という予告編でやたら強調されていた概念を捨てた。これは「家族」の物語だ。トイ・ストーリーのおもちゃっていうものは子供にとって「子供」でもあり「親」でもある(ラストの「じゃあな相棒」というシーンは両方を合わせた意味だと思う)。虐待を受けても、放置されても、愛する人と別れなくてはいけなかったとしても、また女の子の遊び相手になる=生きて行く上での役割がなくなったわけじゃない…というメッセージ。第1作から15年。子から親になった観客に伝える最高のメッセージではないかと私は思うのですが■■で、今回のMVPはサディスティックバービー。よくバービーの会社が許可しましたねえ(^_^;)
【はち-ご=】さん [映画館(吹替)] 9点(2010-07-16 08:10:27)(良:1票)
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