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コミック原作モノを、説明的になりすぎない演出や、超人が勧善懲悪をする話ではないというところのストーリーをこういう完成度で初めてやったというところがすごい。
アメリカでは80年代にすでに説明的なキャラ作りや場面展開を脱却しているのに、これが出来ていない日本の原作ものやロボットものの体たらくが悲しい。金が掛かっているはずの映画で必要のない説明を人物にベラベラしゃべらせたり、伏線になる過去を回想シーンでそのものズバリ入れちゃってみたりコスプレ大会してみたり、日本の脚本、演出技術はまだまだよちよち歩き。ドラマに至っては戦後数十年丸ごとアメリカに後れを取っている。 必然的に私も含め受け手も説明やメリハリをついつい要求してしまう。良くない風習。 でも、この映画はそんなことを気づかせると同時にそのことをあっという間に忘れて突然映画の世界に放り込んでくれます。 ダークナイトの完成度はこれの何枚も上手ですが、現実路線のヒーローモノの下地を作ったという意味で大変な価値を持っています。 それを抜きにしてもティムバートンらしいかわいらしさが所々混ざっているのも大きな魅力。 【黒猫クック】さん [映画館(字幕)] 8点(2008-08-15 15:25:12)(良:1票)
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