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《ネタバレ》 2009年に見た映画の中でダントツに面白かった。確かにグラン・トリノの方がグッとくる物は大きかったが、唸らされ度はこちらの方が高く実に甲乙つけがたい。
この作品のベースになっているのは実話とのことで、実話がここまで面白くなるには相当に見せ方が巧くないとこういう感想にはならない。本当の話にストーリーが乗っかってくるとどうもお話の部分と本当の部分がかみ合わなくなってくることがある。ストーリーとして進もうとする展開と実話の部分は一致してるが、プロットと実話が明らかに違う場合、受け手がどちらをとるかで印象が揺れる。 チェンジリングでは、プロットが実話よりもずっと整理されているが、整理された部分は実話を知るものであれば、何らかの感情的補完が必ず生まれるように作られている形跡があり、その計算高さには並の映画ではとうてい太刀打ちできない周到さが感じられた。 そういう話を独特の雰囲気でスピーディに完璧に表現する、監督イーストウッドという映画職人が存在するということがたまらなくウレシい。 【黒猫クック】さん [ブルーレイ(字幕なし「原語」)] 9点(2010-04-04 18:13:57)
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