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《ネタバレ》 最初に世界観をモノローグで説明してスタート地点にする。最低限のことしか言わないので、分かったような分からないような、中途半端な意識でストーリーを追うことになる。ここがむず痒い。
じっくり描ければ面白く化ける素材がいくつかある。ヴァンパイアの慈悲に満ちた本性とか、組織的に運営するとダメになる信仰とか。そのあたりを放り投げたままアクションに走ってしまったのが少し勿体ない。 何もない広大な平原をデカいバイクで疾走するシーンはピンポイントにカッコ良かった。二瓶勉さんのマンガを見ているみたい。ちょっと「マッドマックス」も入っている。ヴァンパイア菌に感染した元プリーストが「荒野の用心棒」のイーストウッドに見えて少し笑った。 そもそもヴァンパイアって、人と同じ姿をしていて噛みついた者を仲間にするからヴァンパイアなのであって、本作のヴァンパイアはエイリアンと言われた方が納得しやすい。ヴァンパイアと感染者を分けていることにもご都合を覚える。消化不良感が濃いのはヴァンパイアと聖職者(教会&プリースト)の対立という構図が成立する根拠が無いからだろう。このヴァンパイア、十字架を怖がりませんから。 【アンドレ・タカシ】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2012-10-17 01:44:20)
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