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《ネタバレ》 主人公はメジャーリーグ球団のゼネラル・マネージャー(GM)なので、当たり前ですが野球の話というより経営の話でした。経営の目的は利益を生む状況を作り、維持し、向上させること。商品は野球選手のプレイとゲームの結果。イメージの中では繋がりにくい双方を、性格的に癖のあるGMが独自の理屈を持ち込んで強引に結び付けて結果を残す。仕事の世界は結果オーライな部分が多く、殊更にマネージメントの分野にはその傾向が強い。それだけ、と言っても良い。稼げる奴はどんなろくでなしでも偉く、稼げない奴はいかな聖人君子で役立たず。その構図がはっきりと見える。一般論に還元するなら、教訓はふたつ。初めての取り組みには必ず軋轢が生じるけど、始めてみないと何も変わらないこと。そして、一度始めたことはある程度結果が出るまで続けないと、良かったのか悪かったのかさえ分からないってこと。逆風を受けながらも、辣腕を発揮するGMをブラピが演じていて、これはハマり役でしたね。強引なやり方に対する内面の不安も、ブラピらしく様になって演じられている。最近は癖があるというより変人役が多かったので、久しぶりに彼の演技を落ち着いて観られました。
【アンドレ・タカシ】さん [映画館(字幕)] 6点(2011-11-16 12:18:17)(良:1票)
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